※この記事は、個人的な体験を基に作成したものです。効果・副作用という言葉を用いますが、医学的な根拠を示すものではありませんのでご了承くださいm(__)m
女性として生まれたけど、男性の生活・カラダを手に入れたい。
そう考えるトランスジェンダー当事者の多くは、男性ホルモンを投与して自らの理想に近づけようとする。
生理的に分泌される女性ホルモンの機能を抑制するという意味でもあるのだけど（表現が間違ってたらごめんなさい）、具体的なところに興味を持つ人も多いらしい。
とくに、大きなクリトリスに惹かれる男性。FTMに興味を持ち始めた、ハマった理由に「デカクリが最高！」って人は結構多い。
そういうわけで、今回は男性ホルモン投与後に見られる変化について詳しく説明します。あくまでも主観的な内容なので悪しからず…。
①生理が止まる（やったー！）
FTMが自己嫌悪に陥る要素のひとつが、月のもの。月経。生理。
これは本当につらいもので、私は出血がなくなる日を今か今かと待ちわびていた。生理のときに体調が悪くなるとかアソコが蒸れるとかそういう理由ではなく、もっと根本的な、「ああ、やっぱり女性なんだよなあ」と思わされる期間だから。命をつなぐという意味ではとっても喜ばしいことなんだけどね。
男性ホルモンを投与してから生理が止まるまでの期間は、人によって結構違うらしい。
私は3ヶ月くらいで実感した。が、2～3年のあいだは不正出血みたいな血を見ることもあった。子孫を残せなくなるかもしれない！と、私自身の体が足掻いているようにも思えた反応だった。
※注意※生理が止まる＝妊娠しない ではない
FTM当事者や、FTMとエッチしたい男性に理解してほしいのは、生理がこない（男性ホルモンを投与している）＝妊娠しないってことではないということ。
オモテに見える生理的反応・機能がなくなっても、妊娠の可能性はゼロになっていない。ここだけは本当に誤解しないでほしい。
私も、FTM好きな男性に「ホルモンやってるんでしょ？中出しでいいじゃん！」って言われたことが何度も何度もある。
そのたびに説明して断っているけど、FTMが子宮・卵巣を摘出するまでは妊娠の可能性も消えないと思ってほしい。万が一妊娠したときに責任を逃れるなら、たとえFTMが承諾してもコンドームをつけて…ください…。（ここでは、あえて性感染症の話はしないでおこう）
②声が低くなる
はじめて男性ホルモンを投与してから1～3ヶ月経過すると、自分の声が低くなっていることを自覚できる。なかには半年くらいかかる人もいるし、低くなる度合いはそれぞれだけど、ほとんど全員が変化を実感できると思う。
FTM当事者におすすめしたいのは、完全に低くなるまでは定期的に高音を発声しておくこと。なぜなら、低音が出せるようになるのはうれしいけれど、気が付くと高音域や裏声が出にくくなるから。
あくまでも私の場合は、だけど、一般的な男性が出せる高音域も出にくくなってきている。カラオケでは裏声もキレイに出せないので、ちょっとしたボイストレーニングで発声の維持を意識するといいかも。
（ここでは明記しなかったけれど、喉仏が気になる人も多いと思うので以下の記事で紹介したよ）
③筋肉が付きやすくなる
男性ホルモンを投与してから筋トレに励んだ私は、投与前に比べて筋肉が付きやすくなっている変化にも気付いた。筋肉が付きやすいというよりも、男性的な筋肉がついた、と言ったほうが正しいかもしれない。
どう表現していいのか難しいところだけど、華奢な体がちょっとガッチリして、肩周辺にモリッと筋肉がついた感じ。男性ホルモン投与の前後で筋トレをしている人は、もっと変化が分かりやすいんじゃないかな？
胸筋のトレーニングを重ねると、おっぱいも少し小さくなった。ほんの少しだけど。
もともとおっぱいが大きい人は、男性ホルモン×筋トレの組み合わせでけっこう小さくなる場合もあるらしい。※胸オペの前に鍛えないほうがいいって言う人もいるけど、意見が両極端などでどちらとも言えない。可能ならお医者に相談するのがおすすめ。
④クリトリスの肥大
お待たせしました。FTMに需要がある大きな理由といっても過言ではない変化。
男性ホルモン投与を開始する前、お医者には副作用のひとつとして説明されるんだけど、これをヨシとするかは人によるかな。
変化の内容は文字通り、クリトリス（陰核）が肥大するというもの。見たことない人は想像しづらいかもしれないけれど、グーグル先生に問いかけると割とすぐに、しかもたくさん見られると思う。
性感帯でしかないクリトリスが肥大すると、感度も高まる。はじめのうちは下着にこすれて痛かったし、慣れてくると知らぬ前に濡れていたこともあった（恥）。
男性のおちんちんをそのままキュッと小さくしたような構造なので、立派に成長するとシコシコもできる。もちろん精子は出ないけどね。
FTMや、FTMが好きな人のなかでは「クリフェラ」という言葉を使うことがある。クリトリスを咥えて、まさにフェラのようにチュポチュポするというもの。私は刺激が強すぎてあんまり好きじゃないけど、これだけでイク！ってFTMも多い。
（当事者のオナニーやクリトリスを観察できるAVがないのが悲しいよね…。）
⑤性欲の増大（とくに投与直後）
気持ちの変化としてよく挙げられるのは、性欲の増大。男性ホルモンの種類によって投与する頻度は変わるけど、投与してから数日間のムラムラがヤバいというFTMは結構いる。
私の場合そこまで実感しないんだけど、たしかに注射5日後くらいまではヤル気が高まるかなあ。
ちなみに、これは人によってだいぶ違うけど
男性ホルモンの影響でイライラしやすいという人もいる。なかには精神的に落ち込みやすくなったり気持ちが制御しづらくなったり、これが原因で投与を中止する人もいるらしい。
私は幸いそんなことなかったけど、男になりたい・なれないの狭間でどうにもできない当事者がいることも知っておいてほしい。
⑥毛深くなって、禿げる可能性もある
これもほとんど全員と言っていいほどの変化で、顔・腕・足など全身の毛が濃くなる。もちろんアソコも。濃くなるのはなるけど、度合いは人によっていろいろ。ほんの少しだけ～という人もいれば、お尻や背中も真っ黒…って人も。
ちなみに私は首から下の毛が濃くなった。髭にあこがれていたけど、申し訳程度しか生えない。今思えば、髭が似合わない顔なのでそれでよかったけど。
毛関係の変化と言えば、頭髪問題も外せない。実際どうなのかは分からないけど「毛が濃い人は男性ホルモンが多く、禿げやすい」と言われるように、男性ホルモン注射してからハゲてきた！ってFTMもいる。
私はハゲていない（と思いたい）けれど、通常より早めにそのときがくる可能性はある。ハゲを理由に男性化を諦めるなんて考えられなかったけど、絶対無理！って人はよく考える必要がありそう。個人的には、ハゲを治療する技術向上に期待している。人任せ。
⑦顎ラインにニキビが…
もうひとつ悲しいのは、ニキビができやすくなるという変化。あぶらっぽい顔になって、顎のラインにニキビが出没しはじめる。（体質によるので、まったくできない場合もある）
成長期の男の子に顎ニキビができたとき、女性ホルモンを摂取することがあるらしい。おそらくこれと逆のアプローチをすることによる変化で、FTMにとってはちょっと遅い成長期といったところだろうか。
男性ホルモンの投与を続けてしばらくすると、ニキビの数も減ってくる。もちろん、洗顔などお顔のケアもお忘れなく。あまりにひどい場合は皮膚科に行くか、ホルモン注射してもらっている病院で相談したほうが安心。跡が残っちゃうとやっかいだからね。
こんなものかしら。
男性ホルモンを投与することで得られる変化は、これくらいかしら。見た目や生物としての変化だけでなく、内面の変化もけっこうある。分かりづらい部分でいうと、男性ホルモンを投与しているという事実そのものが精神的な安定につながるケースもあり得る。
何度もしつこいけれど、ご紹介したのは私の個人的な体験談と意見なので
FTM全員にこれが該当するわけではありません。そしてホルモン投与＝生でエッチし放題！ではないことをご理解くださいませ…。
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