私は、約5年前から男性ホルモンの投与を続けている。
頻度は薬の種類によって変わるけれど、私は3週間に1回のペース(おそらくスタンダードなスケジュール)。
これによって得られる効果はさまざまで、場合によってはデメリットになることもある。お尻や背中にまで毛が生えてきたり、年齢の割には早い段階でハゲてきたり。
そして、効果のなかで1番といってもいいくらいうれしいのが、生理(月経)の停止。
正しい間隔でホルモン注射していれば、1年も経てばほとんど血を見なくなる。
5年も打てば多少サボっても大丈夫でしょ!
最初のほうはいろいろな変化がうれしくて注射が楽しみだったのが
5年も経てば変化という変化はなく、ただ現状維持のために3週間に1度通うことになる。
そうして、私は男性ホルモンに助けられている状況に甘んじて
「ちょっと面倒くさいな…」みたいな理由で、5年ぶりに、3週間に1度の注射をサボった。
予約をキャンセルして、次の注射までに空いた期間は約3週間。
つまり、いつも打っている注射を1回分飛ばしたのだ。
正直、5年もやってるんだから1回くらい大丈夫でしょ…くらいに思っていた。
(ちなみに、2~3日くらいなら前後しても問題ない。)
全然大丈夫じゃなかった(生理キタ)
1回分のホルモン注射をサボって、次の注射を打つまでのあいだ
私の体にとくにイヤな変化はなかった。
注射のときも看護師に「生理はありましたか?」と聞かれたが
この時点では気配すらなかったため、「ないです~」と笑顔で答えた。
が、注射した日から3日ほど経ったころ、下着が汚れていることに気付く。
やっちまったな・・・
5年間しっかり続けていたのに、1回飛ばしただけでコレかよ…。と落胆。
というか、人間の生殖機能ってすごいよね、と感心すらした。
あらためて、ホルモン注射してても中出しはすべきじゃないなと実感した私であった。
とはいえ、出血量はごく少量
(生理のことをあまり詳しく書くのもどうかと思うけど、)
がっつり出血していたわけではなく、絞り出してようやく…!みたいな量。
ナプキンなんてもう常備していないから、そこは助かった。
まあ子宮や卵巣が頑張って機能しようとしていることには変わりないので、3週間に1度の男性ホルモン注射がどれだけ偉大な行為であるか、学んだ経験でもある。
何度もいうけど、こんな感じで生殖機能はわりと生きているので
安易に中出しを受け入れるべきではない。たとえ性感染症の可能性がゼロだったとしても…!
※あんまり関係ないけど、男性ホルモンで大きくなるクリトリスが気になる人は、以下の記事も読んでみてね。
◆追記◆結構な出血量で落ち込む私
この記事を書いてから丸1日経ったころ、「ナプキンなしでごまかせる」なんていえない量の出血量があったのでご報告(誰に?)。
出血量が明らかに増えているなか、ここ2~3日の自分を回想。
そういえば、2日前くらいからずっとお腹痛いよな・・・。
ホルモン注射する前の生理中って、こんな感じだったな・・・と。
※生理中の体調は人それぞれなので、あくまで”私は”よくお腹が痛くなっていたな、という意味。
つまりは、完全にホルモン注射をしたことがないときと同じ感じの、本格的な生理が私にきたわけだ。
朝起きたらパンツまで…!みたいな量ではないけれど、それなりに出るし、それなりにお腹も痛い。
もうどうにも誤魔化せず、コンビニまでナプキンを買いに行く私。
あの1回の怠惰に、ここまでイヤな思いをさせられるとは…。
ホルモン注射はなるべく定期的に打とう
今回の出来事でかなりイヤな思いをした(している最中)ので、
現在ホルモン注射を打っているFTMの人は、長期間サボらないことをおすすめしたい。
別に何か致命的な問題が起こるわけではないけれど
生理がなくなったことがうれしかったなら、それと同じくらい大きな精神的ダメージを受ける…と思う。
エッチもオナニーもしづらくなるしね。
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